「忙しさで、また一人ひとりと向き合えなかった」
「安全のためだから…と、本当はやりたいケアを諦めている」
そんな葛藤を抱えながら働いていませんか?
もしあなたが、今の現場で「自分の理想とするケア」をできていないと感じているのであれば、ぜひこのエピソードを読んでほしいです。
医療の限界=ケアの限界、ではありません。
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96歳 吉野さん(仮名)は今年の5月、重度の貧血と低栄養で体重はわずか25kgまで落ち込んでいました。
ご本人の意思で延命治療は望まず、医師からは「絶対安静」の指示。
さらに、「一ヶ月後、どうなっているかわからない」という言葉までありました。
多くの現場では、ベッドで寝かせきりにする「安全な看取り」へシフトするかもしれません。
それが「業務」としては正解でも、私たちがしたい「ケア」ではありませんでした。
「寝たきりにはしない」プロの意地
「医療の手が離れた今こそ、私たち介護・看護職の出番だ」
現場のスタッフはそう奮い立ちました。
やったことは魔法のような処置ではありません。
忙しい現場では後回しにされがちな、**「基本ケアの徹底」**です。
痩せてしまった身体を守るため、数時間おきの丁寧な体位交換と保湿。
「どうせ聞こえていない」と片付けず、毎日話しかけ、発語を引き出す。
30秒しか保てない座位から、車いす上の座位保持にトライする。
吉野さまと共有していた「入浴する」という目標を達成するために、
「危ないから寝ていて」ではなく、「どうすれば座れるか」を全員で考え抜きました。
記録上の「数値」ではなく、目の前の「笑顔」を
その結果、少しずつ、でも確かな変化が積み重なっていきました。
7月から10月で、吉野さんの状態はスタッフも驚くほど上向いていったのです。
体重は4kg増え、ご自身の手で食事を摂られるようになりました。
そして、目標だった「入浴」も叶いました。
シャワーを浴びた吉野さんは、「やっぱりお風呂に入るんが、一番気持ちいいね」
と笑顔で話されました。
このシャワー浴の喜びをきっかけに吉野さんは日々の生活への関心と活気を取り戻されていきました。その象徴となったのが、大好きなホークスの優勝です。
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居室で一人で試合を観戦されていた吉野さんを食堂にご案内し、他の入居者様と職員と大画面のテレビで一緒に観戦し、大盛り上がりで喜び合いました。
「今度はパレードを見らなね!」の一言を聞いたとき、
最初に出たのは安堵でした。
「ああ、よかった」
でも、数秒たってふと、
「…あれ?先のこと言いよる…」
そう気付いた瞬間、胸が熱くなったと言います。
これまで自分から先の話をすることがなかった吉野さんが、
身体面だけでなく精神的にも“前に進む力”を取り戻している。
そのことを、はっきり実感できた瞬間だったそうです。
「理想のケア」をもう一度
経験を積めば積むほど、効率やリスク管理の壁にぶつかり、飲み込んできた想いがあるはずです。
「もっと、その人らしく生きてほしかった」
そんな後悔を、ここではさせません。
たいよう浦田館のスローガンは「できっこないを、やらなくちゃ」です。
難しそうだからあきらめるのではなく、どうしたらできるかを本気で考え、話し合える職員がいます。
「流れ作業のケアはもう嫌だ」
「最期まで、その人の人生にとことん付き合いたい」
そう考えるあなたにこそ、働いてほしいと思っています。
もう一度、ここで「心からのケア」に挑戦しませんか?




