たいようには「夢活(ゆめかつ)」という、
利用者様の“やりたい”を実際に形にしていく取り組みがあります。
きっかけは、職員の悔しさでした。
「看取りまでにもっとできることがあったんじゃないか」
「利用者さんが望んでいた”あれが食べたい”は本当に実現してあげれなかったのか」
そんな悔しい思いを“やってみよう”に変えていこうと始まったのが、夢活です。
「もう無理だろう」と諦めていた
一人暮らしをしていた大山さん(仮名)。
家での転倒が増えてきたため、「いつまた転倒して骨折するかも分からないから」と、ご家族の意向で片江館に入居しました。
自由に暮らしていた生活から一転、施設という集団生活に。
「食べたいものも好きに食べには行けんか」
大山さんは言葉数も少なく寂しそうにしていました。
そんな中、職員と好きな食べ物の話をしていると、
「昔、孫や友だちとようウエスト行きよったんよ。またうどん食べたかねぇ」
と話してくれました。
いつも何食べてました?どんな時に行ってました?と、当時の話をしているとこれまでよりも口数が増えて嬉しそうに。
これを聞いた施設長が一言、
「行ってみる?」
と返しました。
しかし、
「無事に行けるかな?」「ちゃんと食べれるかな?」と職員の間には安全を考える声があがりました。
同行を打診された職員の森海さんも、
「正直難しいと思ってました。暑くて熱中症にならないか、行けたとしてもうどんを詰まらせないか心配でした。
あとみんな頑張って働いている中、僕だけ利用者様とウエストに付き添うって申し訳ないなって気持ちもありました。」
思い悩んでいました。
そんな中リーダーから、
「現場のことはこっちで何とかするから、せっかくの機会なんだから行っておいで!」
と心強い言葉があったといいます。
職員が見た“変わっていく顔”
迎えた当日。
森海さんは現場に自分がいないことや、何も起きずに戻ってこれるか心配を抱えながらも車に乗り込みました。
すると、初めはうどんを食べに行くことに半信半疑だった大山さんが、景色を眺めながら少しずつ表情が柔らかくなっていきました。
そして店に着いたとき、
「うわぁ、ほんとに来れたったい」
マスク越しでも分かるほど顔がくしゃっとしたような笑顔になっており、
この時の大山さんの喜んでいる姿は、これまで見たことがありませんでした。
森海さんはその姿を見て胸にこみあげるものがありました。
久しぶりのうどん
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大山さんはうどんをすするとき、少し手を震わせながら
「やっぱり美味しかねぇ。来れてよかった」
「私がこんなにしてもらっていいの?」
そんな風に繰り返し言ってくれました。
森海さんも
「正直、横で涙こらえてましたね。普段なら“ただの一食”なんですけど、あの時は全然違いました。食べてる姿を見て、こんなに喜んでもらえるんだって思ったんです。
僕たちにとっての当たり前は、利用者さんからしたら当たり前じゃない。だからこそ、“どうしたらできるか”を前向きに考えられるようになったと思ったんですよね」
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職員にとっての夢活
同行した森海さんは
「僕のやりたかった介護ってこういうことだったんだ!ってビビっときました。本人の希望にできる限り寄り添って、笑顔になってもらえたらこれ以上のことはないです!」
この体験は、大山さんだけでなく、森海さんにとっても心に残る時間になりました。
夢活は「利用者様のためだけ」のものではありません。
関わった職員にとってもやりがいのある貴重な時間になります。
もしも
「お買い物に行きたい」と言われても、安全面の理由で諦めてしまったことがある
「イチゴを食べたい」と言われても、施設のルールを理由に叶えられなかったことがある
そんな瞬間に心当たりがあるなら、
“できない理由”ではなく、“どうすればできるか”をみんなで考えて実現していく片江館は
あなたが”本当にやりたかった介護”を思い出させてくれるかもしれません。
ぜひ見学で、片江館の空気を体感してください。










